フルコミッション営業(完全歩合制)とは?メリット・デメリットと稼げる商材

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営業職として着実に成果を上げている方ほど、営業成果がダイレクトに報酬に反映されてほしいと感じる場面も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめの選択肢がフルコミッション(完全歩合制)という働き方です。

フルコミッション営業は実力次第で高収入をめざせるだけでなく、時間や場所に縛られない自由なライフスタイルを実現できる大きな魅力があります。一方で、固定給がないリスクや自己管理の難しさなど、あらかじめ理解しておくべきハードルも存在します。

そこで今回は、フルコミッション営業について詳しく解説します。

フルコミッション営業とは

フルコミッション営業とは、固定給がなく、成約件数や売上高などの成果に応じて報酬が決定する働き方です。

成果がなければ報酬が得られない仕組みから「完全歩合制」とも呼ばれます。

実力次第では同年代の平均年収を大きく上回る高収入をめざせることが魅力であり、努力がダイレクトに報酬へ反映されます。主に不動産、保険、SaaS業界などで広く採用されている形態です。

フルコミッション営業の仕組み

労働基準法第27条では「出来高払制その他の請負制で使用する労働者については、使用者は、労働時間に応じ一定額の賃金の保障をしなければならない」と定められています。

したがって、雇用契約を締結している限り、たとえ成果がゼロであっても、企業側は労働時間に応じた一定額を支払う義務があります。

このため、完全歩合制である「フルコミッション営業」を採用する際は、一般的に労働基準法の適用外となる業務委託契約を締結する形がとられます。雇用契約と業務委託契約を理解しないことで大きなトラブルに発展することもあるため、それぞれの違いを整理しておきましょう。

項目
業務委託契約
雇用契約
契約の立場
ビジネスパートナー
使用者と労働者
最低賃金保障
なし
あり
社会保険
国民年金・国保に加入
厚生年金・健康保険に加入
働き方
自由
会社の指示に従う義務がある
確定申告
必要
不要

フルコミッション営業に挑戦するメリット

フルコミッション営業に挑戦するメリットは5つあります。

実力次第で高収入が得られる

フルコミッション営業の魅力は報酬に上限がないことです。一般的な会社員の場合は売上に貢献しても、給与規定や賞与の算出基準によって受け取れる報酬金額には制限がかかります。

しかし、フルコミッション営業では成果の一定割合が報酬となるため、努力の結果がダイレクトに収入へと反映されます。実力次第では年齢や勤続年数に関わらず1,000万円を稼ぐことも不可能ではありません。

パフォーマンスが正当に評価される環境は、プロ意識を持つ方にとって大きなモチベーションとなるはずです。

自由な働き方ができる

フルコミッション営業は結果が重視され、プロセスに対して干渉を受けることはほとんどありません。いつ、どこで、誰に対して営業をかけるかも営業担当者の裁量に委ねられています。

出社義務すらなく、稼ぐ時期と休暇を楽しむ時期を分けるといったライフスタイルも実現可能です。家庭の時間を優先しながら、空いた時間で営業活動するなどメリハリのある働き方ができるのは、フルコミッション営業ならではの魅力といえます。

営業戦略を立てられる

フルコミッション営業は、会社のマニュアルを使用するのではなく、自分自身で最適なターゲットやアプローチ手法を考えられる面白さがあります。

「どのエリアを開拓するか」「どのように顧客の課題を解決するか」といった営業戦略を試行錯誤できます。一人の経営者としてビジネスを動かす経験で営業職の枠を超えた思考やスキルを養えます。

営業スキルを鍛えられる

成果を出さなければ収入が途絶えるというシビアな環境は、人を驚異的なスピードで成長させます。

限られた時間の中で相手の懐に入り、信頼を勝ち取って最終決断を促すといった営業活動を繰り返すことで、ヒアリングからクロージングまでの精度を高められます。

自分自身ですべての業務を行わなければならない難しさはありますが、ハードルを乗り越えるごとにスキルや実績が増えることも魅力です。

人脈が広がる

フルコミッション営業で成果を出し続けると自然と人脈が広がっていきます。

高単価な商材を扱う場合、顧客は経営者や富裕層であることも多く、そこから得られる知見や新たなビジネスチャンスは計り知れません。

一度築いた信頼関係は報酬以上の価値を持ちます。将来的に独立や起業を視野に入れている方にとって、この過程で得られる人との繋がりは、何にも代えがたい財産になるはずです。

フルコミッション営業のデメリット

フルコミッション営業にはデメリットも4つあります。

完全出来高制で収入が安定しない

フルコミッション営業は毎月の収入が一切約束されていません。契約が取れなければ月収が0円になることも珍しくなく、精神的なプレッシャーは計り知れません。

住宅ローンの支払いや家族の生活を支えている状況では、「成果が上がらなければ、報酬ゼロもありうる」という恐怖が大きなストレスとなることもあります。そのため、フルコミッション営業を始める際は慎重な検討が必要です。

社会保障の対象外になる

業務委託契約は企業に雇用されているわけではないため、厚生年金や健康保険といった社会保険に加入できません。自分自身で国民年金や国民健康保険へ加入する必要があり、将来の受給年金額や医療費負担の面で会社員より不利になります。

また、雇用保険や労災保険も適用されないため、失業手当や傷病手当金といったセーフティネットもありません。そのため、万が一の事態に備え、民間の保険への加入や将来を見据えた蓄えが不可欠となります。

経費が自己負担になる

会社員であれば経費精算できる交通費や通信費、顧客への手土産代がフルコミッション営業だと自己負担となります。

額面上の報酬額が高くても経費を差し引くと、手取り金額が想定を下回ることも珍しくありません。そのため、いかにコストを抑えながら営業活動を行うかというシビアな経営が求められます。

確定申告をしなければならない

業務委託者は毎年確定申告を行う必要があります。領収書管理から帳簿付け、税金の計算まで、事務作業に一定の時間を割かなければなりません。また所得税や住民税、個人事業税の支払い時期を把握して資金を計画的に確保しておく管理能力も不可欠です。

フルコミッション営業に向いているタイプ

 それでは、どんな人がフルコミッション営業に向いているのでしょうか。

自己管理能力が高い人

フルコミッションの世界では、上司から「何時に出社しろ」「今日は何件電話しろ」といった指示を受けることはありません。行動に移せていなくても咎めてくれる人はいないため、自分自身を律することができる自己管理能力が求められます。

また、収入の波が激しいからこそ、好調な時期に散財せず、不調な時期や納税を見越して資産管理できる冷静な金銭感覚も長期的に生き残るためには不可欠です。そのため、自己管理能力が高い人でなければ続けられるものではありません。

営業スキルに自信がある人

営業スキルに自信がある人は、フルコミッションの環境でその才能を最大限に発揮できます。

営業経験があり、自分なりの必勝パターンやクロージング手法を確立している人にとって、固定給という枠組みは足かせとなります。営業スキルに自信がある人は、フルコミッション営業以上に効率的に稼げる仕事はないはずです。

実力に見合った評価を受けていない人 

「どれだけ売上を上げても、給料の上がり幅がわずかしかない」「年功序列のせいで、成果を出していない人の方が年収が高い」といった環境に矛盾を感じている方も多いのではないでしょうか。

フルコミッションの世界には不明確な忖度は一切存在しません。成果がそのまま報酬として手元に返ってくる環境です。そのため、自分の実力を報酬で証明したい人にもおすすめです。

人脈を活かして収入アップをめざしたい人

これまでのキャリアで培ってきた豊かな人脈は、フルコミッションの世界では何にも代えがたい資本となります。

会社員であれば、個人の繋がりから生まれた大きな成約も業務として処理されがちですが、フルコミッションでは収益へと直結します。「あの人の頼みなら」と言ってもらえる信頼関係を持っている人にとって、フルコミッションは合理的な仕組みともいえるでしょう。

未経験からでも高収入を狙える「稼げる商材」とは?

不動産

不動産は報酬額が高い商材です。住宅の売買仲介や投資用マンション販売は、一件の成約額が数千万円から数億円にのぼるため、営業担当者に支払われるインセンティブも100万円単位になるケースが珍しくありません。

例えば、仲介手数料の80%がインセンティブとして支払われる場合、5,000万円の戸建ての売買仲介(手数料約150万円)で120万円の報酬が得られる計算になります。

不動産営業は行動量が必要と言われているため、業界の商習慣を貪欲に吸収し、泥臭く行動することで、一気にトップセールスへと駆け上がれるチャンスがあります。

保険

生命保険や損害保険のフルコミッション営業では連動型報酬が採用されているのが一般的です。

連動型報酬とは、保険の契約を締結した際に報酬額(初年度手数料)が支払われるだけではなく、お客様が保険契約を継続している期間中は報酬(継続手数料)が得られるというものです。

そのため、営業活動期間が長くなるほど収入が安定していくため、長期的な視点で高収入をめざしたい方は満足できるでしょう。

SaaS

SaaSのフルコミッション営業では①成果に対する報酬、②目標達成ボーナス、③継続手数料が得られるケースがあります。

現代のデジタルトランスフォーメーションの流れに乗れれば、市場の波に乗って成果を出しやすい傾向にあります。営業活動期間が長くなるほど収入が安定していくため、長期的な視点で高収入をめざしたい方におすすめです。

まとめ

フルコミッション営業は、まさに自分の力で勝負する世界です。成果が報酬に直結するシビアさはありますが、乗り越えた先には会社員では到達しにくい高収入と大きな自由が待っています。

フルコミッション営業に関するよくある質問

フルコミッション営業とはどのような働き方ですか?
固定給がなく、成約件数や売上高などの成果に応じて報酬が決定する「完全歩合制」の働き方です。主に業務委託契約を締結して行われます。
社会保険や経費はどうなりますか?
原則として社会保険の対象外となるため、自身で国民年金や国民健康保険に加入する必要があります。また、交通費や通信費などの経費も自己負担となります。
どのような商材が稼ぎやすいですか?
1件あたりの報酬額が高い「不動産」、継続手数料が得られる「保険」、市場ニーズが拡大している「SaaS」などが高収入を狙いやすい商材です。
フルコミッション営業に向いている人は?
自身の裁量で動ける「高い自己管理能力」がある人や、確立した営業手法を持ち、成果に見合った正当な報酬を求める人に向いています。

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企業情報DB byGMO メディア編集部


右も左もわからないままIT企業に入社。研修でテレアポ、テレマーケティングのおもしろさにはまり、インサイドセールス部門に配属を希望。法人営業、マーケティング部門も経験し、いまでは新人研修も担当する。BtoB営業・マーケティングのオールラウンダーをめざして奮闘中!


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