AI (人工知能)は、もはや営業活動にとって欠かせない技術となりました。特に、新規開拓の生命線である営業リストの作成・精度の向上において、AIは劇的な効率化と成果をもたらしています。
2025年現在、市場には多様なAI搭載の営業リスト作成ツールが登場し、その機能や特長は細分化され、日々進化しています。
本記事では、最新の「AI×営業リスト作成ツール」の市場動向と主要なサービスを整理したカオスマップを公開し、各カテゴリーのツールの特徴と、営業課題に合わせた最適なツールの選び方を解説します。
営業リスト×AIが注目されている理由
新規顧客の獲得に「営業リスト」は欠かせませんが、営業リストを作るのはかなり大変です。市場調査や名刺交換、WebサイトやSNSからの情報収集など、時間と労力がかかります。
そこで、AIを活用した営業リスト作成ツールが注目されています。
AIを活用して自動で営業リストを生成することはもちろん、有益なデータを収集して分析する、さらにはターゲティングしてより見込み度の高い企業にのみアプローチすることができます。
2025年におけるAI活用型の営業リスト作成ツール市場のトレンドは、「高精度ターゲティング」「リアルタイムデータ活用」「自動化・マルチチャネル連携」の3つが鍵となります。
高精度ターゲティングと予測分析の進化
企業の業種、資本金、従業員数といった基本的な属性情報に加え、AIが企業の潜在的なニーズや購買意欲を予測する「インテントデータ(購買意向データ)」を活用したターゲティングが主流になっています。
採用動向、投資情報などの行動データから、「今、商談すべき」企業を自動的にスコアリングし、リストの優先順位を提案する機能を搭載した営業リスト作成ツールが登場しています。
リアルタイムデータと情報の鮮度
企業の最新の業績、プレスリリース、人事異動、資金調達、展示会出展などの情報をリアルタイムで収集・更新する機能に注目が集まっています。
これによって営業リストの陳腐化を防ぎ、「旬」を逃さない営業活動が可能になります。
リスト作成からアプローチまでの自動化・連携
営業リスト作成ツールが、 SFA (営業支援システム)や MA (マーケティングオートメーション)はもちろん、フォーム営業、メール送信、SNSアプローチなどの実行フェーズのツールとシームレスに連携させたいという需要が増加しています。
特に、AIが作成した高精度なリストに対し、最適なチャネル(メール、フォームなど)と文面をAIが判断し、自動でアプローチを実行する「AIエージェント型」の機能が急速に普及しています。
【2025年版】AIを活用した営業リスト作成ツール カオスマップ
本カオスマップでは、AIがリスト作成の中核機能として活用されている主要なサービスを、その機能特性に応じて3つの主要なカテゴリーに分類してカオスマップを作成しました。
カオスマップとは、市場の動向や競合の位置づけなどをビジュアル化したもののことです。
AIを活用した営業リスト作成ツールを「総合型・CRM連携強化」「新規開拓・データ特化型」「アプローチ自動化・エージェント型」の3カテゴリに分類し、日本国内の全16サービスをマッピングしました。
1.総合型・CRM連携強化
リスト作成だけでなく、顧客データの一元管理( SFA ・ CRM )や営業プロセス全体の効率化に強みを持つツールです。既存顧客情報と連携し、類似企業のリストアップや、既存 パイプライン に基づいた分析を得意とします。
【サービス一覧】
Speeda | ターゲット企業の条件を設定してリストを作成する機能が強力。AIによる類似企業分析や、既存顧客の特性分析に基づいたターゲット企業の選定が可能です。 |
Sansan | 企業データベースと連携し、営業戦略の立案や新規開拓を支援するSFA機能も強化。特に既存顧客との関係性を可視化し、AIによるインサイト提供で営業活動を効率化します。 |
uSonar(ユーソナー) | 国内最大級のLBC(Linkage Business Code)企業データベースが基盤。SFA/CRMとの連携による顧客データ統合と、AIを活用した見込み顧客の抽出に強みがあります。 |
2.新規開拓・データ特化型
新規企業のリード情報収集・発掘に特化し、独自のデータソースやクローリング技術で網羅性の高いデータベースを作成するツール群です。特にインテントデータや企業情報の充実度が高いのが特長で、より精度の高い営業リストを作成することができます。
【サービス一覧】
企業情報DB byGMO | AIが企業情報を収集・分析してデータベース化。高い検索精度で潜在顧客リストを瞬時に生成。 |
Beegleデータ | AI、RPA技術を活用して企業データを収集、最新企業データAI分析で受注確度の高い見込客を選定、業種分類などをクレンジング。 |
リスコレ | 企業情報を自動判別する人工知能を持ったAI企業リスト収集ツール。正確な情報をリアルタイムに取得可能。 |
法人リスト自動検索システム | ニーズに応じた専用AIがインターネット上の企業情報を自動収集し、営業リストを生成。ホームページ上の「営業お断り」の記載も自動検知。 |
LeadPool | web上の企業関連情報(部署電話番号・求人情報やプレスリリースなど)や人物情報(人事往来情報や各種SNS情報など)をを網羅的に取得し、独自のアルゴリズムでデータベース化。 |
Musubu | 約500万件以上のアクティブ企業リストをベースに、独自の条件指定やターゲティング精度向上に強み。 |
Sales Marker | インテントデータを重視し、自社サービスに興味関心を持つ「今アツい」企業を特定・リスト化。 |
SalesNow | 日本最大級1,400万件のAI企業データベースクラウド。AIによるセールス予測、信用調査に強み。 |
商談プロ | 高性能AIが売上・業界・採用情報などの検索軸から、いまニーズのあり企業を抽出。さらに企業分析、データ補完などで営業活動を支援。 |
アプローチ自動化・エージェント型
リスト作成だけでなく、その後のアプローチ実行(メール、フォーム、SNSなど)までをAIが自動で担う「AIエージェント」としての機能を持つツール群です。リスト作成から商談獲得までの一連の流れを効率化します。
【サービス一覧】
GeAIne(ジーン) | 受注(顧客)リストをアップロードするだけで、企業情報を収集・解析。営業リスト作成に加え、AIとRPA技術を駆使して、ターゲット企業の問い合わせフォームやメールへのアプローチ送信を自動化。 |
Mazrica Sales (旧 Senses) | 営業活動を自律型AIでアシストする営業AIエージェント「DealAgent(ディールエージェント)」を提供。顧客対応、ニーズ発見、アポ調整などに活用可能。 |
AIアポろうくん | AIによる高精度なリスト自動作成に加え、フォーム営業とメール送信を自動で実行。最適なアプローチチャネルをAIが判断し、商談獲得を完全自動化。 |
アポドリ | アポイント獲得に特化した営業AIエージェント。ターゲット選定、リスト作成から、メール・問い合わせフォームへのアプローチ、その後の分析・管理までを一貫して自動代行。 |
【2025年版最新】AIを活用した営業リスト作成ツールのカオスマップ

※プレスリリース、製品サイトなどの公開情報をもとに企業情報DB byGMOメディア編集部が独自の視点で作成したカオスマップです。網羅性や正確性を完全に担保するものではありません。
※ロゴマーク・サービス名などに関する権利は、個々の所有者に帰属します。使用上の問題がある場合は、サポートセンターまでご連絡ください。
自社に最適なAI営業リスト作成ツールの選び方
AI営業リストツール導入の成功は、自社の営業フェーズと課題に合致しているかにかかっています。以下のフローを参考に、最適なツールを選定してください。
ステップ1:営業課題と目的の明確化
まずは、営業課題を明らかにして、それを解決できるツールを検討してみましょう。
課題: 営業リストが古く、担当者に繋がらない。 リアルタイムデータ更新や企業属性情報に強みを持つ新規開拓・データ特化型(例: Musubu、Sansan)。 |
課題: 多くの企業にアプローチしているが、商談化率が低い。 インテントデータを活用し、潜在ニーズの高い企業を特定できる新規開拓・データ特化型(例: Sales Marker)。 |
課題: 既存顧客のアップセル・クロスセルが伸び悩んでいる。 既存CRMデータとの連携が容易で、顧客の行動分析に基づいたリスト生成が可能な総合型・CRM連携強化型(例: Speeda)。 |
課題: 新規アプローチにかける工数が多すぎる。 リスト作成から実行までを自動化できるアプローチ自動化・エージェント型(例: AIアポろうくん、アポドリ)。 |
ステップ2:機能と連携性の確認
自社が求める業種、企業規模、地域だけでなく、「採用活動状況」「導入ツール」「資金調達状況」など、細かな企業の抽出条件を指定できるかを確認しましょう。
また、導入済みのCRMやMAツールとスムーズにデータ連携できるか、API連携の有無や連携深度をチェックします。
ステップ3:費用対効果とスモールスタート
AIツールは高機能化に伴いコストも上昇傾向にあります。
まずは無料トライアルや無料プランを活用し、少量のリスト作成でリストの精度と商談化率を計測しましょう。
提供されるリストの件数や機能が、月額費用に見合う成果(商談数や売上)に繋がるかを厳しく評価し、本格導入を判断することが重要です。
まとめ
営業リスト作成ツールは、「企業情報の収集・分析」はもちろん、AIによる「商談確率の予測」と「アプローチの自動化」へと進化しています。
この進化を味方につけることで、営業担当者は単純作業から解放され、顧客との関係構築という最も付加価値の高い業務に集中できるようになります。営業戦略と予算に合わせ、最適なAIツールを選定し、 データドリブン な次世代の営業体制を構築しましょう。
企業情報DB byGMOとは、「製造業の中小企業リスト」「IT企業一覧」などの絞り込み条件を選ぶだけで、ニーズにマッチした企業を抽出できる「営業リスト作成ツール」です。
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さらに生成AIを活用して、企業の重要情報を要約。ぱっと見でどんな企業かわかる「商談メモ」も作成済みです。
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