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KPI(重要業績評価指標)とKGI(重要目標達成指標)は、ビジネスシーンで目標としてよく設定される重要な指標です。
しかし、スペルも意味合いも似ているため混同されやすく、違いを把握せずに設定すると効果が上がらないこともあります。本記事では、KPIとKGIの根本的な違いやそれぞれの役割、設定方法、失敗しないためのポイントをわかりやすく解説します。
KPIとKGIの根本的な違いとそれぞれの役割

KPIとKGIの根本的な違いは、「中間目標か最終目標か」にあります。
KPIは中間目標で、最終目標にたどり着くまでのプロセスを測る指標です。「商談数」「受注率」「平均単価」など、成果につながる行動や進捗を数値化したものが該当します。
一方、KGIは最終目標で、事業で最終的に達成したいゴールを示す指標です。「年間売上10億円」「会員1万人」など、ゴール地点を設定します。
KGIを「年間売上10億円」とした場合、KPIには「商談200件」「受注率20%」「客単価25万円」といった具体的な数値を設定してゴールまでの道筋を明確にします。
KGIがなければ目標の方向性が定まらず、KPIがなければ日々の業務で何を重視すべきかがわかりません。両者をセットにして設計することで、日々の業務が最終目標へつながりやすくなります。
目標達成を加速させるKPI・KGIの具体的な設定例
KPIとKGIで目標達成を加速させるには、階層構造で組み立てることがポイントです。
具体的には、まずKGIを達成するためのKPIを設定し、さらにそのKPIを達成するためのKPIを置くという形で、上から下へ目標を分解していきます。例えば、次のとおりです。
2層目のKPI「商談200件」を実現するために、日々の行動レベルへ落とし込んだ指標です。必要に応じて、3層目のKPIを設定します。
このような階層構造は、ロジックツリーのフレームワークを用いており、KPIツリーとも呼ばれています。(ロジックツリーとは、1つの要素を階層的な考え方で細分化する分析手法です。)
失敗しないためのKPI・KGI設定の5ステップ
KPI・KGIの運用では、「KPIは達成したのにKGIを実現できない」「現場で何を重視すべきかわからない」といった問題が発生するケースがあります。
こうした問題の多くは、指標そのものではなく設定方法の誤りが原因です。ここでは、成果につながる指標を設定するためのKPI・KGI設定の5ステップを解説します。
① KGIを設定する
KGIは、SMARTの法則に沿って定めることがポイントです。SMARTの法則とは、次の5つの要素を満たす目標を設定するフレームワークです。
例えば、「売上を伸ばす」「会員を増やす」といった目標では、達成基準が曖昧で評価もできません。一方、「2026年度の売上高1億円」「今後5年で会員数を2倍にする」のように期限と数値を明確にした目標であれば、進捗管理や施策の検証がしやすくなります。
このように、KGIを設定する際は判断基準が明確になるように設定することが重要です。
② KSFを設定する
次に、KGIを実現するためのKSF(重要成功要因)を設定します。KSFとは、KGI達成に不可欠であり、成果を大きく左右する要素のことです。例えば、KGIが「年間売上高1億円」の場合、次のような要素がKSFに該当します。
ここで重要なのは、KGI達成への影響度の高い要素に絞り込むことです。関連性の薄い要素までKSFに含めると、施策が分散し、業務の優先順位が曖昧になります。また、KSFは必ずしも数値を盛り込む必要はありません。
③ KPIを設定する
KSFが定まったら、次はそれをKPIへ落とし込みます。KPIを設定する際も、①で紹介したSMARTの法則を意識すると失敗を防げます。例えば、KSFが「顧客数の増加」とするとKPIは次のとおりです。
KPI設定で大切なのは、現場の業務と直結していることです。努力しても変動しにくい指標ではなく、日々の活動によって改善できるものを選びます。また、必要に応じて、さらに下にKPIを設定することもできます。
④ 評価方法を策定する
KPIを設定したら、次はどのように評価するかを決めます。同じ指標でも評価基準が曖昧だと判断にばらつきが生じるためです。具体的には、KPIごとに「いつ・誰が・どの頻度で確認するか」を明確にします。
このように運用ルールを決めておくことで、次の行動につながる仕組みができます。
⑤ 結果を検証する
施策の実施後に結果を検証します。KPIの目標値に届いていない場合は改善策を実施します。達成度合いを検証し、成功要因や失敗要因を把握することがポイントです。特に、次の点を確認しましょう。
必要に応じて、KPIやKSFの設定を見直し、改善を繰り返します。
KPI・KGIを運用して成果を出すためのポイント
KPI・KGIの運用で成果を上げるには、次の3つのポイントが重要です。
これらのポイントを意識して運用することで、組織全体の方向性が揃い、目標達成に向かって進むことができます。
1. 定量化した指標を設定する
KPI・KGIの指標は、数値で測定できるものを選ぶことがポイントです。進捗や成果を客観的に把握でき、改善点が明確になるためです。
2. コントロール可能な指標を用いる
従業員の行動や施策によって変動する指標を設定します。施策と成果の因果関係を明確にしやすいためです。
3. KPI・KSF・KGIをセットで管理する
KPIの達成状況がKSFやKGIにどう影響しているかを定期的に確認することがポイントです。日々の業務を進める中で、必要に応じてKPIや施策を修正することで、KGIの達成に近づけます。
KPI・KGIを活用して目標を達成しよう
KPIは中間目標の指標、KGIは最終目標の指標です。成果を上げるには、この違いを押さえたうえで、以下の流れで実施することが大切です。
進捗状況や指標の動きを確認しながら、施策やKPIを修正して改善を繰り返すことで、より成果を上げやすくなります。業績が上がらず悩んでいる方は、この機会にKPI・KGIを戦略的に取り入れてみましょう。
KPI・KGIに関するよくある質問(FAQ)
KPIとKGIの根本的な違いは何ですか?
目標設定で失敗しないためのコツはありますか?
KSF(重要成功要因)とは何ですか?
KPIを達成しているのにKGIが未達成なのはなぜですか?
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